サム・ジュパルァー・ウィックマン
アーティスト、考古学者&コミュニティー活動家
サム・ウィックマンは、考古学分野のフィールドワーク、遺産管理及びアボリジニコミュニティーに関する各種コンサルテーション及び交渉業務に関して豊かな経験を有するアボリジニ出身の考古学者です。サムは、オーストラリア国立大学から、文学士号(優等学位)を取得しています。
職業的考古学者としての資格を得る前に、サムは、ダーウィン市のフォワード・リハビリテーションセンターのコーディネーター、キャサリン市のアボリジニ保健協会の副代表及び、カラノ・アボリジニコミュニティー保健部門部長など、アボリジニのコミュニティー組織で管理的な役職を歴任していました。その後、彼は、ノーザンテリトリーの多数のアボリジニコミュニティーも含むダーウィン・コミュニティーカレッジの管理学の講座で講師を務めました。より最近でも、彼は、ヴィクトリア州政府内に設けられたヴィクトリア州アボリジニ情勢局で、文化遺産ポリシー担当官を務めています。
1995~1999年の期間、サムは、オルベリー市のチャールズ・スタート大学の、芸術及び文化遺産学部、環境及び情報科学学部、科学及び農業学部で講師(終身在職権が保証されたグレードAの講師)を務めました。チャールズ・スタート大学在籍中、彼は、アリス・スプリングス市のアボリジニ発展協会でも講師を務めました。彼が担当したコースには、アボリジニ研究、オーストラリア考古学、文化遺産管理、現地調査設計、過去の政治学、過去のビジョンなどが含まれています。また、彼は、大学院生としてラ・トローブ大学でも客員講師を務め、また、モナシュ大学(ヴィクトリア州・メルボルン)のオーストラリア先住民族研究センターでも教職に就いた経歴を有しています。
また、彼は、アボリジニの土地管理に関する専門書の著者でもあり、オーストラリアで数多くの専門家会議及びワークショップに、基調演説スピーカーなどとして参加しています。また海外でも、英国で行われた英国オーストラリア研究協会会議で、“中央オーストラリアにおけるアボリジニの土地管理問題”についての論文を発表しています。
コンサルタント考古学者として活躍する一方で、サムはガラス工芸作家としても著名です。アルベリーのボネギラー・ガラススタジオでの作品制作に貢献する他、その作品は、オーストラリア全国、さらには世界各地でも展示されています。
サムはまた、彼の芸術作品を通じてオーストラリアアボリジニ文化の素晴らしい特質について人々を教育することを目的とした会社を設立しました。この会社設立により、サムは、コミュニティーの他の人々に、インスピレーションの源を提供することを希望しています。サムの作品展は、開催前にチケットが完売してしまうことも珍しくないほど人気を博しています。最近でも、パディントンのホガス・ギャラリーで個展を開催しました。また、最近の代表作である手作りの作品は、オランダ王室に納品されています。さらにサムは、現在、オーストラリア土着民の芸術をさらに促進するために、小売業向けにマーケティング展開ができる様々なアート作品の開発にも取り組んでいます。
多くの人々との文化的なつながり、考古学研究、様々なコミュニティー活動を通して培った豊かな人生経験を有するサムは、オーストラリア土着民文化の存在意義について深い理解を有しています。そして、その深い理解が、サムの魅力的なアート作品には明白に表現されているのです。